最近、美容医学の中でスキンリジュビネーションという言葉をよく耳にしますが、日本語では「お肌の若返り」を意味します。一般的には今までご紹介したようなIPL治療器やレーザーを使用して主に表面的、二次元的な肌のトラブルの改善(シミ、くすみ、小じわ、肌質の改善、お肌の引き締めなど)を目的に行われます。しかし、お肌の年齢を印象付ける要素としては黒く隆起した老人性いぼやほくろは、しみ、くすみなどに匹敵するくらい大きな比重を占めます。
レーザーの中でも炭酸ガス(CO2) レーザーは、水分に反応して組織を蒸散させる作用があるレーザーです。当院ではスーパーパルス炭酸ガス(CO2) レーザーという正常組織にはほとんどダメージを与えないレーザーを使用して、短時間でほとんど出血もなく皮膚の隆起性病変を除去する治療を行っています。
病変部に局所麻酔を行い、数分後にレーザーで除去しますので、治療中の痛みはありません。治療後は抗生物質軟膏を塗り、目立ちにくい肌色のテープでカバーします。個人差もありますが、約1〜2週間程度で傷はふさがります。レーザー照射後の赤味は数ヶ月続くこともありますが、徐々に薄くなっていきます。その間は日焼け止めクリームを塗っていただき、場合によってはしみを薄くするクリームを使用していただくこともあります。