治療法
基本的には良性腫瘍なのでそのまま放置でも問題はありません。ただしある程度大きくなると見た目の問題や圧迫などによって違和感が出ることもあります。また、炎症を起こすと特に臀部にできた場合などは強い痛みを生じることもあります。炎症を起こしている場合は、局所麻酔下に皮膚切開を行い内部の膿を排出します。炎症を起こしていない場合はメスやハサミなどを使って腫瘍を袋ごと取り出す手術を行います。
当院では、くり抜き法という手術法も行っています。
くり抜き法とはオペ後の傷跡をなるべく目立たなくする方法です。
局所麻酔後に数ミリ大の穴を開け、粉瘤内の内容物を圧出して、その後粉瘤の外側の袋を摘出する方法です。通常の切除術よりも傷が小さく目立たなくなることがメリットです。
炎症が強い場合や過去に炎症を繰り返し癒着が強い場合はくり抜き法ができない場合もあります。