水イボは子供に非常に多い皮膚病で、伝染性軟属腫ウイルスの感染によるものです。
主にプールなどで水イボのひとの肌が触れたり、ビート板を介して感染します。体のいたるところに出現し、みずみずしい光沢のある数mmから5mmのボツボツが数個から、多い場合数十個みられることもあります。
よく見ると中央が少しくぼんでいるのが特徴です。
最も一般的な方法は、特殊なピンセットでミズイボをつまんで取る治療法です。ウイルス性イボ(尋常性疣贅)という別のイボと同じように、液体窒素冷凍療法を行うこともあります。いずれも極めて有効な治療法なのですが、痛みを伴うことが欠点です。
ミズイボが自然に治ることも多い病気であることから、放っておいてもよいと言う考えの先生もいらっしゃいますが、状況に応じて柔軟に治療方針を決定する必要があると思います。もともとアトピー性皮膚炎や乾皮肌の子供は、水イボに感染すると湿疹が悪化したり、引っ掻いたりしているうちに伝染性膿痂疹(とびひ)を引き起こしたりすることもあります。また、他の子供たちにうつしてしまう可能性もあるので、施設によってはプールにも入れてもらえないこともあります。さらにその子供の性格なども考慮して、放置するのか、除去するのかを柔軟に判断する必要があります。
(治療時の痛みを軽減させるための麻酔テープを貼ってからの治療も可能ですので、ご相談ください。)