水虫は足の指の間や足の裏に出る病気と思われがちですが、実は体のいたるところ、例えば、頭、顔、体、手、ソケイ部、爪、毛の中などにも感染する病気です。水虫の症状に似た皮膚病や爪の病気も数多くありますので、疑わしい場合は皮膚科での顕微鏡での検査が必要となります。市販の外用薬をいくら使用しても治らないということでクリニックを受診される患者さんも多くいらっしゃいますが、そのほとんどが水虫とは違う病気です。
水虫の治療
皮膚に感染した場合の治療は主に抗真菌薬の外用になりますが、爪の中や皮膚の深部に感染している場合は抗真菌薬の内服が必要になります。
抗真菌薬の内服療法ができない場合は、レーザーによる爪白癬の治療も効果を上げています。いずれの治療も、治療期間は数ヶ月から数年と比較的長く、根気よく治療を続けないと完治にいたらない病気です。