ナローバンドUVB(紫外線療法)
対象適応疾患
※現在のところ、1)から7)までは保険適応がありますが、8)9)は保険適応がありません。
利点
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通常の内服、外用療法に追加で行うことによってより高い治療効果が期待できる。
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改善後再発までの期間が長くなる傾向がある。
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ステロイド外用薬の強さのランクを下げたり、外用量を減らすことができる。
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以前の紫外線療法より簡便で一回の治療時間も短くて済み(数分程度)、紅斑、やけどなのリスクが低い。
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小児(10歳以上)や妊婦にも行うことができる。
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エキシマライト療法(ターゲット型紫外線療法)はナローバンドUVBよりパワーが強く、しかも病変部のみに照射を行うため健常皮膚へのダメージが少ない。
欠点
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1週間に1回〜3回程度の通院が必要である。
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以前の紫外線療法ほどではないが、紅斑、やけどを生じる可能性がある。
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エキシマライト療法は、ナローバンドUVBに比較してパワーが強いので、照射部位の紅斑、やけど、水疱形成などのリスクがやや高い。
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長期にわたる紫外線の照射では皮膚癌発症のリスクを考慮しなくていけませんが、現在のところ欧米、日本における長期の調査結果では、この治療によって明らかに皮膚癌が発症したと証明できる報告はありません。
エキシマライト(紫外線療法)
対象適応疾患
※現在のところ、1)から7)までは保険適応がありますが、8)9)は保険適応がありません。
利点
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通常の内服、外用療法に追加で行うことによってより高い治療効果が期待できる。
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改善後再発までの期間が長くなる傾向がある。
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ステロイド外用薬の強さのランクを下げたり、外用量を減らすことができる。
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以前の紫外線療法より簡便で一回の治療時間も短くて済み(数分程度)、紅斑、やけどなのリスクが低い。
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小児(10歳以上)や妊婦にも行うことができる。
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エキシマライト療法(ターゲット型紫外線療法)はナローバンドUVBよりパワーが強く、しかも病変部のみに照射を行うため健常皮膚へのダメージが少ない。
欠点
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1週間に1回〜3回程度の通院が必要である。
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以前の紫外線療法ほどではないが、紅斑、やけどを生じる可能性がある。
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エキシマライト療法は、ナローバンドUVBに比較してパワーが強いので、照射部位の紅斑、やけど、水疱形成などのリスクがやや高い。
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長期にわたる紫外線の照射では皮膚癌発症のリスクを考慮しなくていけませんが、現在のところ欧米、日本における長期の調査結果では、この治療によって明らかに皮膚癌が発症したと証明できる報告はありません。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の治療の基本
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原因・悪化因子の検索と対策
悪化因子は、アレルギー反応が関係しているものと関係していないものに分けられます。アレルギー反応が関係しているものには、ダニ、ハウスダスト、食物、花粉などの抗原に対するアレルギー、かぶれなどがあります。アレルギー反応が関係しないものとしては、汗の刺激、せっけんやシャンプー、リンス等の科学的刺激、衣類や髪の毛や引っ掻く等の物理的刺激、精神的ストレスなどがあります。これらの悪化因子は患者さんによって異なりますので、アレルギー検査などによって原因検索を行い、可能な限り明らかになった悪化因子を回避・除去することが大切です。
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薬物療法
アトピー性皮膚炎は改善と再発を繰り返す慢性皮膚疾患です。そのため一時的な治療での完治を目指すのではなく、適切な治療を続けることで症状がコントロールできている状態が維持される「寛解」の状態が最終ゴール地点です。
アトピー性皮膚炎の治療の主体は炎症を抑えるための外用療法です。炎症の程度によって強さの異なるステロイド外用剤や免疫抑制剤であるタクロリムス軟膏を使い分けし、補助的に抗アレルギー剤や漢方薬の内服などを行います。特にタクロリムス軟膏はステロイド外用剤の長期使用で生じることがある皮膚の萎縮や毛細血管拡張症などの副作もなく、炎症を鎮める強さもステロイドのミディアムクラスと同等ですので、特に顔面や頸部に強い炎症がある患者さんには有効な外用薬です。 -
薬物療法の今後の展望
上述の標準治療を長期間行っているにもかかわらず症状の改善が認めらない難治性のアトピー性皮膚炎の患者さん向けに新しい薬剤が近年続々と開発されています。バイオテクノロジーの進歩により免疫システムのうちアトピー性皮膚炎の発症、増悪に関与する部分だけをピンポイントで効率よく抑制する生物学的製剤やJAK阻害剤などの外用剤、内服薬、注射剤などです。長期にわたりアトピー性皮膚炎で悩まれている患者さんや治療に携わる私たち皮膚科医にとっても、明るい展望が見えてきたと思えます。
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紫外線療法(ナローバンドUVB、エキシマライト)
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スキンケア
スキンケアの意味には清潔のためのスキンケアと保湿のためのスキンケアがあります。特に皮膚のバリア機能を強化するために保湿剤を使用することは、アトピー性皮膚炎の再発・悪化の防止、寛解の維持のために大変重要とされます。
小児アトピー性皮膚炎
小児アトピー性皮膚炎の治療の基本
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原因・悪化因子の検索と対策
悪化因子は、アレルギー反応が関係しているものと関係していないものに分けられます。アレルギー反応が関係しているものには、ダニ、ハウスダスト、食物、花粉などの抗原に対するアレルギー、かぶれなどがあります。アレルギー反応が関係しないものとしては、汗の刺激、せっけんやシャンプー、リンス等の科学的刺激、衣類や髪の毛や引っ掻く等の物理的刺激、精神的ストレスなどがあります。これらの悪化因子は患者さんによって異なりますので、アレルギー検査などによって原因検索を行い、可能な限り明らかになった悪化因子を回避・除去することが大切です。
※当院では、アレルギー検査として、採血が困難な乳幼児に対して比較的簡単に行えるプリックテストを行っています。 -
薬物療法
炎症部位にはステロイド外用薬、タクロニムス軟膏を主に使用し、補助的に抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬の内服を行います。特にタクロニムス軟膏はステロイド外用薬に伴うような皮膚の萎縮や毛細血管拡張といったような副作用もなく、炎症を鎮める強さもステロイドのミディアムクラス〜ストロングクラスと同等ですので、特に顔面、頚部に強い炎症がある患者さんには有効な外用薬です。
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紫外線療法(ナローバンドUVB、エキシマライト)
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スキンケア
スキンケアの意味には清潔のためのスキンケアと保湿のためのスキンケアがあります。特に皮膚のバリア機能を強化するために保湿剤を使用することは、アトピー性皮膚炎の再発・悪化の防止、寛解の維持のために大変重要とされます。
上記3項目は成人型アトピー性皮膚炎と基本的には同じですが、乳幼児・小児においては特に親子関係が非常に重要です。子供に対して過保護になりすぎて、少しでも湿疹を掻いていると「掻いちゃだめ。」と強くしかったりしたときや、子供が親の愛情に飢えている場合、親のささいな言葉や行動に敏感に反応し、発作的に湿疹を掻いてしまうことがしばしば見られます。そのような状況を認識、理解してもらうためにも医師の役割が非常に重要だと考えます。
乾癬
乾癬の治療
患者さんの症状の程度や生活様式など考えて、外用療法、内服療法、紫外線療法を単独あるいは組み合わせて行います。外用薬としては、ステロイド、ビタミンD3、内服薬としてはビタミンA誘導体(レチノイド)、免疫抑制剤(シクロスポリン、メソトレキサート)を使用します。また、最近ではPDE4阻害剤の内服や生物学的製剤を点滴または皮下注射によって投与するという大変効果的な治療が行われるようになりました。
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紫外線療法(ナローバンドUVB、エキシマライト)
日常生活で注意する点
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皮膚への刺激をなるべく避ける。衣類は柔らかい生地のものを身につけるようにようにして、かゆみがある場合はかゆみ止めの薬を内服する。
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風邪や扁桃腺炎などの感染症にかかると悪化することがあるので、なるべく感染症にかからないように気をつける。
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ストレスをためないようにする。肉体的・精神的ストレスは乾癬を悪化させる原因になるので、スポーツ、趣味などで気分転換するようにしてストレスを発散させる。
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食生活に注意する。肉類・脂肪分などのカロリーの高い食事や香辛料などの刺激の強い食べ物はかゆみを増すので避ける。アルコールや喫煙もなるべく控える。
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入浴やシャワーは毎日行い清潔を保つ。ただし、ごしごしこすったり、体を温めすぎるとかゆみが増すので注意する。入浴後は出来るだけすぐに薬を外用する。
円形脱毛症
治療法
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局所免疫療法(SADBE療法、DPCP療法)
一般的な内服や外用治療などで効果が認められない場合に行う治療です。頭皮に弱いかぶれを繰り返し起こす治療で、難治性脱毛症や広範囲の脱毛症に対する有効な治療法です。安全性も高く小児の患者さんにも行えます。人によってはかぶれや全身性の皮膚炎を起こすこともありますので注意が必要です。
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グリチロン、セファランチン、抗アレルギー剤などの内服
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フロジン液、ステロイドの外用
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液体窒素冷却療法
液体窒素によって頭皮を刺激して血行を改善させる方法です。
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紫外線療法(PUVA、ナローバンドUVB)
有効な治療法ですが、長期照射による発癌性の問題もあります。より新しいターゲット型紫外線治療器(エキシマライト)は、PUVAやナローバンドUVBに比較して発癌性の危険性も低く良好な治療結果も得られています。
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ステロイド局所注射
皮膚萎縮などの副作用もあるため、難治性の小さな脱毛部に行います。
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ステロイド内服
長期投与により全身性の副作用もあるため、他の治療が効かない難治例や重症例に行います。
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ステロイドパルス療法
発症して間もない患者さんで、なおかつ急激に進行する場合に入院して短期間に多量のステロイドを点滴する方法です。短期間の投与なのでステロイドの副作用は上述のステロイド内服に比較して少ないといわれています。
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JAK阻害剤
免疫システムの一部をピンポイントで効率よく抑制することで脱毛を抑える作用があり、脱毛範囲50%以上、過去6カ月程度髪に自然再生が認められない難治性円形脱毛症患者さんに投与される内服薬です。
治療例
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治療内容
SADBEを2週間に1回頭皮に外用して治療開始6ヶ月後
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費用
総額約12,000円(税込み)
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リスク・副作用
かぶれ、蕁麻疹、全身性の湿疹